

『この度、阿佐ヶ谷を引っ越すこととなりました。そう遠くには行きませぬ。—放蕩書店大感謝フェア—』
家の配線を全部ネズミに噛まれても、猫と一緒にいれば暖房より暖かい。金なら誰かにせびればいい。人の金でたらふく食って、気持ちよくなったまま死にたい。やっぱいいや、わたし、ひきこもんない。自分で金稼いでピアス開けて、太ももの誰にも見せないところにタトゥーを入れて、酒飲んで村に火をつけ白痴になる。
いってまえ! イソベさんの笑顔を見ると、どんと背中を押された気になって、やりたいことやっちまう。
お店の近所に住んでいるから、店番させてもらったり私生活までお世話になった。この2年間はとてつもない猛烈なものに突き動かされて目まぐるしい日々だったが、ずっとイソベさんというエンジンを積んでいて、絶対に大丈夫と思わせてくれたから、なんでもできた。暖かい太陽のような健康な人を見ると、自分の体が弱いせいもあってか、とても清々した気持ちになる。強くて羨ましいという僻みではなく、イソベさんが元気そうに生きていると、ビールのプルタブを開けたようなスカッとした音が聞こえてくる。耳の内側で高揚感のため聞こえている場合もあるし、実際にイソベさんが酒を開けている場合


2026/04/07、2026/04/08
宗沢香音の日記です。


放蕩書店のサイン本はちょっとちがう?
「ほうとうくん」とは、放蕩書店のキャラクターであり、あひるのようなドードーのような生き物です。世界中を旅をしながら、草枕で本を読むのが好きです。ドーナツも同じくらいLOVE!
この見慣れたようで、そうでないような——たいていは初対面の奇妙な存在を、著者さまに一匹添えていただきます。
※もちろん、「署名のみ」のサイン本もあるよ!
考えてみれば、これはなかなかに無茶な注文です。馴染み深い人はほとんどおらず、多くの作家にとって、ほうとうくんはその場で初めて遭遇する生き物。特徴を簡単に説明され、あるいは見本を一瞥し、「では、ひとつ」とペンを渡される。ちょっと気の毒ですらある。
しかし、わずかな戸惑いこそ、作家の「なり」がよく現れるのではないでしょうか?
いきなり未知の生物を前にしたとき、人はどのように線を引くのか。そこには、作家の癖や判断、あるいは世界との付き合い方まで、うっすらと滲み出るものなのかもしれません。































