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recover(re+cover=再び覆う/取り戻す)

更新日:2025年12月20日



『家出! 放蕩記(上)』の二版に伴い、校正者とやりとりをしたゲラをブックカバーとしてプリントしました。本を損傷から守る保護具としてだけではなく、「recover(re+cover=再び覆う/取り戻す)」という操作そのものを、読者の手元で再現するための装置です。


 素材として用いられるのは、校正者との往復によって実際に使われた赤入りのゲラ。レーシングペーパー越しに透ける赤い修正指示は、宗沢香音のいびつな文章から流れ出た血管です。言語が再配列され、循環しはじめる様子が、一枚の紙の上で再演されます。校正は、誤りを正すだけではなく、テキストが呼吸を取り戻すためのリハビリテーションであり、同時に書き手自身がひとりで抱え込む制作から回復していく手続きでもあるのです。



 電車や喫茶店では、このカバーはメカクシとして使えます。私としか言いようのない家出をして、ZINE文化と文芸の間にいる私としかいいようにないレイアウ
トで本を製作したので、放蕩ちゃん=表層の私を表紙にすることは、必然的でした。それを再び、宗沢香音
(の文章)=内蔵的な私で覆うことで、損傷の修復ではなく、表面を更新し、二者の関係性を新たに接続しようとする試みでもあります。

 校正者、読者、ハト、他者の眼差しによって書くことを続ける制度を作り、放蕩ちゃんという身体性だけではなく、文体の受肉を引き受けることの宣言とデモストレーションです。

 出店時に購入の方は、ブックカバーあり・なしをお選びいただけます。

ツーハンでご購入時は、自動でついてきます。

 初版をご購入くださった方で「ブックカバーが欲しい」という方がいらっしゃいましたら、DMをいただければ 二版とともにお送りします。(初版はそのままお手元に置いていただいて大丈夫です)
できれば、より整ったかたちの文章を読んでいただきたいので、どうぞ遠慮なくご連絡ください◎

『家出! 放蕩記(上)』発売中!




 
 
 

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